3月28日~29日まで、宮城県に行ってきました。
今年の1月31日に大分県中津市で開催された東日本大震災のチャリティーイベントでお客様から頂いた義援金を、津波で大きな被害のあった石巻市にお届けすること、同市内の仮設住宅でパフォーマンスをさせていただくこと、そして県内各地を巡り、復興のリアルを体感することが主な目的です。
当日はとても天気がよく、飛行機の中から富士山がきれいに見えました。(写真は撮れませんでしたが)
仙台空港に着陸するころ、窓から見える景色にすぐに違和感を感じました。
空き地がすごく多いんです。福岡空港周辺も空き地が多いんで、初めは「元からこんな感じなのかな?」くらいに思ってましたが、飛行機から降りて、空港周辺を車で走ってみると…
ほとんどの空き地に、家の基礎部分の痕跡がありました。もともとは広大な住宅地だったんですね。
それでも何件か家が建ってましたが、近づいてみるとほとんどが窓ガラスもない廃屋になってました。
ところどころに、積み上げられたがれきの山がありました。
ぐにゃぐにゃになったガードレール。
津波が来た際、流された船舶等の漂流物がぶつかって、こうなってしまったとのことでした。
移動しながら名取市の閖上日和山と閖上中学校へ。
小高い丘になってますが、津波はこの丘のてっぺんの松の木のこずえ近くまで達したそうです。
閖上中学校。時計の針があの日、あの時のまま止まっていました。
この後石巻市へ移動。
石巻市長に会い、お客様からお預かりした義援金をお届けさせていただきました。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
その後、石巻市内の児童センターにてパフォーマンスをさせていただき、1日目は終了。
2日目は石巻市内の仮設住宅にてパフォーマンスをさせていただきました。
石巻市は彼らのお父さん(石ノ森章太郎先生)の故郷でもあります。お客様に変身していただきました。
被災者の方のお話もたくさん聞かせていただきました。ぐしゃぐしゃになった家の写真を見せてくれた方、仮設住宅での生活の様子を語ってくれた方、本当にありがとうございました。
皆様のお話を参考に、これからも微力ながら、できることに取り組んでいきたいと思います。
最後に向かったのは、報道でも大きく取り上げられた大川小学校。
今回の旅の中で、復興のリアルをもっとも端的に表す場所のように思いました。
鉄筋コンクリート製の太い柱が根元からひしゃげ、天井の板もほとんどがはがされていました。あたりには食器のかけらや歯ブラシ、子ども用の靴などの生活用品が埋もれていました。
まるであの日以降、時間が止まってしまっているような空間でした。
正直、3年と18日という時間経過はあまり感じられませんでした。
その一方で、小学校のすぐ近くの道路を、ひっきりなしに何台ものトラックが走り、大量の土砂を運んでいました。
この土砂はここから各地に運ばれ、大規模な住宅地整備に使用されるそうです。
時間の止まった空間と、復興に向けて前進する姿。この二つが混在するこの風景の中に、被災地のリアルを強く感じました。
チャリティーイベントに参加していただいた方、義援金を預けててくれた方。
貴重なお話をしてくれた皆さん。
パフォーマンスを見てくれた子ども達、お父さんお母さん達。
石巻市の皆様。
そして今回、ご協力いただいたすべての皆様、
本当にありがとうございました。
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シロップ (月曜日, 31 3月 2014 00:40)
おつかれさまでした!
貴重な体験できましたね。